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ゆきげしょう

神奈川県横須賀市で開業している司法書士・行政書士事務所しらゆきリーガルフロンティア 所長によるブログです。

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こんなダイレクトメールが届きました。

ダイレクトメール



皆様こんばんは。
司法書士の有本です。


東京や横浜の税理士事務所さんから,
この手のDMが届くのは珍しいことではありませんが、

毎回、

「紹介料をお支払いします!」

のキーワードには、びっくりしてしまいます。
おそらく、司法書士でそう思うのは、私だけではないでしょう。


司法書士が、お仕事の紹介やあっせんを受けた対価として、
紹介者に紹介料(バックマージン)を支払うことは、司法書士法で禁止されています。

こうしたバックマージンにより仕事を誘致する行為は、
司法書士の品位を害しますし、
職務の独立性という観点からも、よろしくないからです。

違反した司法書士には、
懲戒処分として数ヶ月間の業務停止という重い処分が下されることもあります。


ところがこのダイレクトメールをみると、他士業は事情が違うようです。

税理士法は詳しくは知りませんが、
税理士さんは堂々と紹介料を支払えるのでしょう。

もしも司法書士が、このように堂々と紹介料支払うなんて宣伝したら、
すぐに通報されて懲戒処分です。
資格が違うと、仕事の仕方も価値観も違うので、
たまに比較するとおもしろいですね。


さてさて、せっかくなので、
相続人を紹介してもらって税理士さんに何の得があるのか?
このダイレクトメールのねらいについて、
非常に興味深いビジネスモデルなので、解説しましょう。


相続税とは、ご存知のとおり、亡くなった人の財産を相続したときに、
相続財産の評価額に一定税率を掛けて課税される国税です。

この相続税って、実は相続税の申告をした税理士さんの腕によって、
納税額にかなり差が出るそうなんです。
というのも、相続財産中、土地の評価は評価方法がいくつかあり、
どの方法を採用するか税理士さんが選択するからです。

評価が高ければそれだけ税金も多くかかります。
しかし税金を減らそうと安く評価すると、税務署が認めてくれないこともあります。
ここが選択の難しいところでしょう。

たとえばA税理士が、相続税の課税価格を9億円と評価し、
相続人は3億2千万円の相続税を納税したとします。
(数字はあくまでわかりやすく解説するための例ですので正確ではありません。)

ところが、後日、相続人がB税理士に依頼して
相続財産を評価しなおしてもらったところ、
相続財産の大半を占める不動産が、
A税理士の評価よりだいぶ安く評価することができ、
全体の評価額が実は6億円の価値しかないことが判明し、
相続税が1億7千万円に減ったとしましょう。

既に収めた相続税3億2千万円は、半分近く納め過ぎたことになってしまいます。

ここがミソなのですが、この差額を税務署に還付請求し、
取り戻すことができる場合があるのです。

もちろん、いったん税務署に申告したものを覆すわけですから、
税務署はそう簡単には認めてはくれません。
税理士は、還付に成功したら、その還付額の数%を報酬としてもらうのです。


もしも、一度払った税金が1億円以上も戻ってくるのなら、
いえ、数千万円、数百万円でも、うれしいですよね。
還付成功額の50%を報酬として頂戴する事務所もあるようですが、
(1億円戻ってきたら5000万円ですよ!!汗)
税理士に報酬を払ってでも、額が額なら、やる価値はあるでしょう。

税理士さんにとっても、成功すれば多額の報酬をもらえる
「当たれば大きい仕事」です。
しかしながら、日本の現行法では、
相続税の納税が必要になるのは日本人のほんの5%程度の富裕層だけで、
あとの95%は基礎控除の枠内で収まってしまうので、
相続税を納める必要がありません。
シェアが5%に限られているので、このビジネスはけっこう激戦区なのです。
そこで、仕事柄、相続に密接な関わりをもつ司法書士などに、
このようなダイレクトメールで、
過去5年以内に相続税を納めた経験のある相続人を紹介してほしいと宣伝するわけです。



・・・・このように、
自分が申告したあとに、B税理士から横やりを入れられ、
還付に成功されてしまったら、最初に申告したA税理士はトホホですよね。
お客さんから、申告にかかった費用を返せ!と怒られてしまうかもしれません。

これは税理士さんから聞いた話ですが、
相続税の申告をすると、必ずと言っていいほど
他の税理士がハイエナのように還付請求を狙ってくるので、
相続税申告業務は怖いからやりたくないという税理士さんもいるとか・・・。


どの業界も大変なのですね。



それでは皆様、日曜日の夜をゆっくり休んで、
明日から一週間また頑張りましょう!

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プロフィール

司法書士 有本親子

Author:司法書士 有本親子
【事務所】
公式HP  http://www.i-shirayuki.net/
横須賀市米が浜通1-1-5
横須賀中央ダイカンプラザシティⅠ 1F
(ろうきんの目の前のマンション1階です。)
電話番号046-828-5712
FAX 046-828-5713
横須賀中央駅東口より徒歩5分
土日祝日も営業いたしております。


【経歴】
昭和58年新潟県の田舎で生まれる。
平成16年、18歳で神奈川に上京。
平成19年司法書士試験合格。
平成21年行政書士試験合格。
平成22年3月8日司法書士・行政書士事務所しらゆきリーガルフロンティアを開設しました。

【わたくしごと】
特技:折り紙
好きなこと:寝ること、食べること、読書と手紙を書くこと
苦手なこと:水泳と徹夜
行ってみたい場所:猿島、日光
好きな食べ物:からすみ、ピータン、あんきも、萩の月
嫌いな食べ物:ホヤ貝
好きな飲み物:お酒
嫌いな飲み物:甘酒
最近気になること:体重

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