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2013.10/31 [Thu]
誰のために花束を
皆様こんばんは。
司法書士の有本です。
先月、知人と一緒にニコニコ動画という動画サイトを観ていたのですが、
バラの花を折り紙で折るという動画を偶然閲覧しました。
神秘的な音楽に載せて、投稿者と思われる方の手指が1枚の折り紙をくるくると操り、複雑な折り目を細かにつけて、あれよあれよといううちに折り紙が立体化し、バラが完成していく様子を映した動画です。
それはもう見事なもので、閲覧者からは「すげー」「どうやっているの?」「見ている俺の心が折れた」などと絶賛のコメントがたくさんついていました。
折り紙をしたことのある方であれば、すぐに難易度の高さがわかります。
興味のある方は、ニコニコ動画かユーチューブで「バラを折る」で検索してみてください。
そしてそれを観た知人が無邪気な笑顔で私にこうのたまったのです。
「これ、折って
」
(↑本当にこんなハートマークがついていました。私は確かに見ました。)
これは、私が「特技は折り紙です」と公言していることを知っての所業だったのでしょうか。
だとしたら、挑戦状をたたきつけられたのと一緒です。
とっさにその場は「アハハ、こ、これは、なかなか難しいよね・・・」
とごまかしたのですが、
「ここで終わらせては武士の名折れ、いや、司法書士の名折れか?まあいいや、とにかく、コッソリ練習してにっくきアイツをぎゃふんといわせてやれ!」
と、そういう心境になってしまうのも至極自然なことだったのでした。
ということで一ヶ月ほど、ひたすら暇を見つけてはバラの花を折る毎日が始まりました。
偶然、その動画の元ネタは川崎先生という方が考案した通称「川崎ローズ」という折り方だったようで、自宅に数冊ある折紙教本のうちの一冊に、折り方の載ったものがありました。
ランチタイムや寝る前に、こつこつ練習し、完成形になるまでひとかたらなぬ苦労がありました(ファミレスで注文待ちの間に折っいると周りのお客さんに物珍しそうに眺められて恥ずかしかったりなど)。
しかしですよ。もし仮に今その経緯を事細かに書き綴ったら、皆様の貴重なお時間を私のブログごときに浪費していただくことになってしまい、それはまことに心苦しく・・・
断腸の思いで割愛します。
誓って言いますが、面倒だからではありません。
よく料理番組でもありますよね。
材料を切って鍋に入れた瞬間、茹で上がったものがもう用意されている・・・というような。
というわけで、ここはぜひ上沼恵美子のおしゃべりクッキング的なノリで、いきなり完成形からごらん下さい。

両面同色のタント紙で折っています。
普通の教育用折り紙より硬いので折り目をつけるのに力がいりますが、
素材がしっかりしているので安定感があります。

最初の頃はひとつ折るのに1時間かかりました。
今は本を見ずに15分くらいで、折れます。

5センチ×5センチの大きさで折ると、ちょうどガムの箱に入るミニサイズに折れます。
先日、文房具屋で4.5センチ×4.5センチという折り紙を見つけましたが・・・
さすがに挑戦する勇気はありませんでした。
プロの方は、もっと美しくリアルなバラを折ります。
私は趣味でたま~にやるだけなので、まだまだ練習の余地はあり、ブログに載せるのも憚られる程度の腕前ですが、それでもかの知人を「ぎゃふん!」といわせるには十分でした。
フフフ。
ここまで根をつめて折り紙をしたのは本当に久しぶりのことでした。
折りながら、折り紙って、仕事に通じるものがあるなあとぼんやり考えました。
こつこつ折り目をつける作業はとても地味です。
しかも完成形を見る人は、どこでつけた折り目がどの部分になっているかを知りません。興味もありません。
しかし見えない作業だからと、いい加減な折り目をつけても、美しく仕上がりません。
どこかで手を抜くと、必ずどこかで、ゆがみが生じ、全体の帳尻が合わなくなります。
そこで正確無比に折れたらそれに越したことはありませんが、かといって、人の手で折るものですから、毎回毎回、同じような折り目はつけられません。
しかし正確無比にというのは永遠のテーマで、そこを目指して日々努力することで、限りなく近づくことはできます。
自己満足と言われても、納得のいくまで何度も何度も繰り返し挑戦し、試行錯誤します。
そして同じものは絶対にできない、これを世間一般では「味がある」というのでしょう。
さて、図らずも10月31日、夜の事務所で、20代最後のゆきげしょうになってしまいました。
今年も忙しい中、あっという間に1年が終わってしまったなあという所感のうちにひとつ年を重ねられたことに、感謝したいと思います。
たくさんの方にお世話になり、時間も忘れるほどに出会いと仕事に恵まれ、健康なままで1年間過ごさせていただきました。
本当にありがとうございました。
まだまだ未熟な私です。
どうか今後とも、ご指導賜りますようお願い申し上げます。
仕事と自分の時間と、なかなかバランスをつけられず、長いことご無沙汰しておりまして申し訳ありません。
心の中では、いつも皆様のことを想っています。
皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
最後に、今度は本物のバラです。
2年前の誕生日に、いつもお世話になっているTさんからいただいたものです。
(Tさん、今度の決済は遅刻しないでくださいね(^0^))

どんなに折り紙でうまく折っても、本物の美しさにはきっとかないませんね。
命には限りがある、いずれ消えてなくなるからこそ今が美しい、というと少し安っぽいでしょうか。
それでは皆様、よい週末をお過ごしください。
有本でした。
司法書士の有本です。
先月、知人と一緒にニコニコ動画という動画サイトを観ていたのですが、
バラの花を折り紙で折るという動画を偶然閲覧しました。
神秘的な音楽に載せて、投稿者と思われる方の手指が1枚の折り紙をくるくると操り、複雑な折り目を細かにつけて、あれよあれよといううちに折り紙が立体化し、バラが完成していく様子を映した動画です。
それはもう見事なもので、閲覧者からは「すげー」「どうやっているの?」「見ている俺の心が折れた」などと絶賛のコメントがたくさんついていました。
折り紙をしたことのある方であれば、すぐに難易度の高さがわかります。
興味のある方は、ニコニコ動画かユーチューブで「バラを折る」で検索してみてください。
そしてそれを観た知人が無邪気な笑顔で私にこうのたまったのです。
「これ、折って

(↑本当にこんなハートマークがついていました。私は確かに見ました。)
これは、私が「特技は折り紙です」と公言していることを知っての所業だったのでしょうか。
だとしたら、挑戦状をたたきつけられたのと一緒です。
とっさにその場は「アハハ、こ、これは、なかなか難しいよね・・・」
とごまかしたのですが、
「ここで終わらせては武士の名折れ、いや、司法書士の名折れか?まあいいや、とにかく、コッソリ練習してにっくきアイツをぎゃふんといわせてやれ!」
と、そういう心境になってしまうのも至極自然なことだったのでした。
ということで一ヶ月ほど、ひたすら暇を見つけてはバラの花を折る毎日が始まりました。
偶然、その動画の元ネタは川崎先生という方が考案した通称「川崎ローズ」という折り方だったようで、自宅に数冊ある折紙教本のうちの一冊に、折り方の載ったものがありました。
ランチタイムや寝る前に、こつこつ練習し、完成形になるまでひとかたらなぬ苦労がありました(ファミレスで注文待ちの間に折っいると周りのお客さんに物珍しそうに眺められて恥ずかしかったりなど)。
しかしですよ。もし仮に今その経緯を事細かに書き綴ったら、皆様の貴重なお時間を私のブログごときに浪費していただくことになってしまい、それはまことに心苦しく・・・
断腸の思いで割愛します。
誓って言いますが、面倒だからではありません。
よく料理番組でもありますよね。
材料を切って鍋に入れた瞬間、茹で上がったものがもう用意されている・・・というような。
というわけで、ここはぜひ上沼恵美子のおしゃべりクッキング的なノリで、いきなり完成形からごらん下さい。

両面同色のタント紙で折っています。
普通の教育用折り紙より硬いので折り目をつけるのに力がいりますが、
素材がしっかりしているので安定感があります。

最初の頃はひとつ折るのに1時間かかりました。
今は本を見ずに15分くらいで、折れます。

5センチ×5センチの大きさで折ると、ちょうどガムの箱に入るミニサイズに折れます。
先日、文房具屋で4.5センチ×4.5センチという折り紙を見つけましたが・・・
さすがに挑戦する勇気はありませんでした。
プロの方は、もっと美しくリアルなバラを折ります。
私は趣味でたま~にやるだけなので、まだまだ練習の余地はあり、ブログに載せるのも憚られる程度の腕前ですが、それでもかの知人を「ぎゃふん!」といわせるには十分でした。
フフフ。
ここまで根をつめて折り紙をしたのは本当に久しぶりのことでした。
折りながら、折り紙って、仕事に通じるものがあるなあとぼんやり考えました。
こつこつ折り目をつける作業はとても地味です。
しかも完成形を見る人は、どこでつけた折り目がどの部分になっているかを知りません。興味もありません。
しかし見えない作業だからと、いい加減な折り目をつけても、美しく仕上がりません。
どこかで手を抜くと、必ずどこかで、ゆがみが生じ、全体の帳尻が合わなくなります。
そこで正確無比に折れたらそれに越したことはありませんが、かといって、人の手で折るものですから、毎回毎回、同じような折り目はつけられません。
しかし正確無比にというのは永遠のテーマで、そこを目指して日々努力することで、限りなく近づくことはできます。
自己満足と言われても、納得のいくまで何度も何度も繰り返し挑戦し、試行錯誤します。
そして同じものは絶対にできない、これを世間一般では「味がある」というのでしょう。
さて、図らずも10月31日、夜の事務所で、20代最後のゆきげしょうになってしまいました。
今年も忙しい中、あっという間に1年が終わってしまったなあという所感のうちにひとつ年を重ねられたことに、感謝したいと思います。
たくさんの方にお世話になり、時間も忘れるほどに出会いと仕事に恵まれ、健康なままで1年間過ごさせていただきました。
本当にありがとうございました。
まだまだ未熟な私です。
どうか今後とも、ご指導賜りますようお願い申し上げます。
仕事と自分の時間と、なかなかバランスをつけられず、長いことご無沙汰しておりまして申し訳ありません。
心の中では、いつも皆様のことを想っています。
皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
最後に、今度は本物のバラです。
2年前の誕生日に、いつもお世話になっているTさんからいただいたものです。
(Tさん、今度の決済は遅刻しないでくださいね(^0^))

どんなに折り紙でうまく折っても、本物の美しさにはきっとかないませんね。
命には限りがある、いずれ消えてなくなるからこそ今が美しい、というと少し安っぽいでしょうか。
それでは皆様、よい週末をお過ごしください。
有本でした。
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小さいバラがあるのですね。
親子バラ?