ゆきげしょう

神奈川県横須賀市で開業している司法書士・行政書士事務所しらゆきリーガルフロンティア 所長によるブログです。

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コインチョコ

皆様こんばんは。

司法書士の有本です。



ご覧ください、この10円玉!

moblog_6dcf2bdc.jpg




ぐにゃりと曲がり、端にはまるで歯型のような跡・・・。


――――おおかた、有本がコインチョコと間違ってかじりついたのだろう。


そう思ったそこのあなた。

食いしん坊を自負する私でも、いくらなんでもそこまで意地汚くはありません。

ではどうしてこの10円玉はこのような無残な姿になったのでしょう?



それは、昨日の夕方に、起こりました。

事務所で、いつものように(鼻歌を歌いながら)なにげなく不要な書類をシュレッダーに投入。

すると、


ガキン!ゴガガガガガガッ


と異様な音が・・・・。


あわててスイッチを切り、恐る恐る投入口を覗き込むと、


「なぬー!」


なんとそこには可哀そうな10円玉が、シュレッダーの鋭利な突起物に挟まれ囲まれ、肩を震わせているではありませんか!!


投入した書類の中に、現金を入れるために使った銀行封筒があり、シュレッダー投入前に中身がないことを確認したのですが、この10円玉だけなぜか見落としていたのでした。

そして取り出してみたのがさきほどの写真です。
(ここに至るまでに、いろいろ経緯がありましたが・・・・。)
昭和51年生まれの彼(彼女?)は見るも無残な姿になってしまいました。
けして、私がかじったわけではありません。


さて皆様も薄々お気づきのことと思いますが、「有本意地汚い説」の嫌疑が晴れたところで終わるようなこのゆきげしょうではありません。


もう一度、このぼろぼろの10円玉について考えてみましょう。



貨幣や紙幣などの通貨を、行使する目的で偽造または変造することは、刑法で罰せられるのは皆様もご存知ですよね。
偽造通貨を行使することにより不正に利益を得る者が出てくるだけでなく、偽物のお金が出回ることにより、通貨に対する信用がなくなり、社会が混乱してしまうからですね。


ではたとえば、500円玉を、通貨として行使する目的ではなく、個人で楽しむ目的で穴をあけ、洋服のボタンなどにしてしまうことはどうでしょう?

これは刑法でいう「行使する目的で偽造または変造すること」には該当しませんので、不可罰です。

しかし、別の法律に違反する可能性があります。


こんな法律をご存知ですか。


●貨幣損傷等取締法

1  貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
2  貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
3  第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。



ね?
貨幣に穴をあけたり、文字を彫って傷つけたり、溶かして別のものに加工することは、実は違法なのですよ。
(なお、この貨幣損傷等取締法で規定されているのは「貨幣」つまりコインだけで、「紙幣」つまりお札は含まれません。)

でも、個人で楽しむ目的なら、誰にも迷惑はかけないですよね。
自分のお金なのだから、自由にしていい気もします。
なぜ、このような行為を法律で規制する必要があるのでしょうか。

それは、貨幣が金属だから、というところがポイントです。

1円玉はアルミ、10円玉は銅でできていますが、昨今、マンホールや銅線などの金属窃盗が流行っているくらい、これらの価格は高騰しています。
となると、貨幣を大量に集めて溶かして金属塊に加工し売りさばこう・・・という輩がでてくるわけです。

貨幣損傷等取締法は、こうした行為を禁じるための法律なのですね。


しかし、取締の対象になるのはあくまで、「故意に」そのようなことをした場合です。
有本のようにうっかりシュレッダーにかけてしまった・・・というようなケースは違法性がないのでセーフです。


しかし、何にせよお金は大切にしなければいけませんね!
可哀そうな姿の10円玉をみるにつけ、反省しきりの私なのでした。
しばらく、パソコンデスクの見えるところに置いておこうと思います。


(しかし金属をここまで変形させるとはシュレッダー恐るべしです。
人の手なんて巻き込まれたら骨まで粉砕してしまうのではないでしょうか・・・。
皆様もお気を付けください!)



では最後に、この法律に基づいて逮捕された例はごくまれだそうですが、
明日使えない無駄知識として数少ない検挙例をインターネットから引用しましょう。




「手品用に硬貨に穴開ける、貨幣損傷等取締法違反容疑で奇術師ら逮捕」
 
マジック用のコインを作るために本物の硬貨に穴を開けるなどしたとして、警視庁保安課は15日までに、貨幣損傷等取締法違反容疑で、大阪市のマジックバー経営の男(58)やマジシャン(24)など計4人を逮捕した。

調べによると、男らは昨年9月から今年6月にかけ、100円硬貨や50円硬貨など計254枚に穴を開けたり、縁を削ったりして貨幣を損傷した疑い。またマジシャンは500円硬貨など計150枚を、二枚重ねても一枚分の厚さしかないように薄く削るなどした疑い。

コインマジックは、トランプと共に少人数の観客の前で行う「クロースアップマジック」の代表的テクニックのひとつで、Mr.マリックさんらが披露する「タバコが硬貨を貫通する奇術」などが有名。コインマジックには一般に欧米の硬貨が使われることが多く、その理由に、日本の硬貨の場合、同法で損傷することが禁じられていることなどが挙げられていた。しかし、最近では日本の硬貨を使ったマジックも多く、ひそかに販売している専門店もあるといわれている。

ところが、逮捕された男らは穴を開けるなどした硬貨を手品用道具としてインターネットで数千円で販売。これを知った閲覧者が「変造硬貨が売られている」と警視庁にメールで知らせたことから発覚した。顧客には有名マジシャンもおり、年間数億円の売上があったらしい。

貨幣に関連する法律では、通貨を行使する目的で偽造または変造した場合に3年以上の懲役刑が科せられる「通貨偽造罪」(「刑法」第148条~153条)や、貨幣や紙幣、銀行券、証券の外観と紛らわしい外観を有するものを製造・販売した場合に1月以上3年以下の重禁固か1万以上2万円以下の罰金が処される「通貨及証券模造取締法」が広く認知されているが、昭和22(1947)年に制定された「貨幣損傷等取締法」では、貨幣を故意に曲げたり、傷つけること、また同様の目的で貨幣を集めることを禁じており、硬貨を使ってペンダントを作ることなども違法とされている。もし違反した場合、1年以下の懲役か20万円以下の罰金となる。







・・・いかがでしたか?


明日からまた、一週間が始まりますね!

今週は1月の最終週、皆様もお忙しいことと思いますが、頑張って乗り切りましょう!


ではまた。
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プロフィール

司法書士 有本親子

Author:司法書士 有本親子
【事務所】
公式HP  http://www.i-shirayuki.net/
横須賀市米が浜通1-1-5
横須賀中央ダイカンプラザシティⅠ 1F
(ろうきんの目の前のマンション1階です。)
電話番号046-828-5712
FAX 046-828-5713
横須賀中央駅東口より徒歩5分
土日祝日も営業いたしております。


【経歴】
昭和58年新潟県の田舎で生まれる。
平成16年、18歳で神奈川に上京。
平成19年司法書士試験合格。
平成21年行政書士試験合格。
平成22年3月8日司法書士・行政書士事務所しらゆきリーガルフロンティアを開設しました。

【わたくしごと】
特技:折り紙
好きなこと:寝ること、食べること、読書と手紙を書くこと
苦手なこと:水泳と徹夜
行ってみたい場所:猿島、日光
好きな食べ物:からすみ、ピータン、あんきも、萩の月
嫌いな食べ物:ホヤ貝
好きな飲み物:お酒
嫌いな飲み物:甘酒
最近気になること:体重

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